歯の悩みに寄り添う技工と丁寧な対話 | 東京都墨田区 / 江東区 “会いにいける歯科技工所”「デンタルラボア シュルッセル」まで

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Dentist’sVoice03 大河原さや香先生

2025.11.22(Sat)

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目次

  1. 「後回しにしてしまった最も大事なこと」
    ──勤務医として支えになったシュルッセルの存在
  2. ・制限の中でつくられた「思考の偏り」  
  3. ・技工士と共に「治療をつくる」経験
  4. ・聴く姿勢が教えてくれた、学び続ける医療

「後回しにしてしまった最も大事なこと」
──勤務医として支えになったシュルッセルの存在

・制限の中でつくられた「思考の偏り」  

勤務医として臨床に立つと、時間や人手、材料など、さまざまな制限があります。

医院の方針にもよりますが、基本的に30分で2人の患者さんを診療し、そのうえ急患も控えている。その中で結果を出すしかない。アシスタントの有無でもパフォーマンスは大きく変わります。

そうした環境の中で診療を続けていると、いつの間にか目の前の仕事をこなすことに意識が向いてしまう。「この歯の治療を、正確に時間内に終わらせなきゃ」——気づかないうちにそんな思考に占領されていくのです。

若手のころは経験も浅く、それが普通だと思っていました。でも今振り返ると、“後回しにしてしまった最も大事なこと”が確かにあったと思います。口腔内全体の咬合関係、その元を辿れば心身全体を診たうえで疾患の根本原因を考える時間、自分の手技を見直す余裕。


それらを置き去りにしてきた自分に気づかせてくれたのが、岡部さんでした。
どんな症例でも“全体を診て考える”。岡部さんのその姿勢に触れるたび、診療を「こなす作業」ではなく 「患者さんを診る」という医療の本質を再認識します。



・技工士と共に「治療をつくる」経験

これまで4つのクリニックで勤務してきましたが、多くの現場では技工士さんと深く話す機会はほとんどありませんでした。症例について色々話し合いたくても、日々の仕事に忙殺され…というのは言い訳になります。

でもシュルッセルと出会ってから、技工士さんとの関わり方が根本から変わりました。


岡部さんは立ち会いに来て、患者さんと直接会話をしてくれます。「色や形のご希望はありますか?」から始まる丁寧なヒアリング。患者さんの言葉を受け止め、作り手の視点からわかりやすく伝えてくれる。その姿に、患者さんの表情がふっと和らぐ瞬間を何度も見ました。


印象に残っているのは、矯正後の下顎前歯4本をセラミックで固定したケースです。強度を保ちながらも「もう少し薄くしたい、舌感が良くスマートな形にしたい」という患者さんの希望を叶えてくれました。フィックスとしての役割と審美的満足の両立。仕上がりを見たとき、“補綴とは歯を形づくることではなく、その人の想いをかたちにすること”なのだと感じました。


さらに、初めてデジタルで進めた全顎症例では、治療計画の段階から岡部さんに相談をしました。どのステップで進めるべきか、何に注意すべきか。そのフィードバックはどれも的確で、臨床への理解が深く、本当に多くを学びました。

技工士さんと“治療を共に提供する”という意識を持てるようになったのは、間違いなくシュルッセルとの出会い、そしてその環境を与えてくださった院長のおかげです。



・聴く姿勢が教えてくれた、学び続ける医療

岡部さんとの関わりを通して「患者さんを理解する」ということの意味を改めて考えさせられました。

以前の私は“コンサル”のように説明することを重視していましたが、岡部さんは“カウンセリング”のように「聴く姿勢」で関わる方。「患者さんが自分ごととして治療に向き合えていないなら、それは私たちの聴く力、情報の届け方を見直す必要がある」──その言葉がずっと心に残っています。


岡部さんの紹介で受講したDDMでは、自分の治療を根本から見直すきっかけをいただきました。まさに晴天の霹靂でした。「この概念を知ると、みんな最初は凹むんですよ」──その言葉に励まされながら、臨床をもう一度学び直そうと思えたんです。


技工士という枠を超えて、医療人として患者さんの幸せを本気で考える。その姿勢に、私も日々感化されています。忙しさの中で見失っていた“聴く姿勢”や“考える余白”を、シュルッセルとの仕事が思い出させてくれました。


患者さんと真摯に向き合うこと。チームで考えること。その積み重ねが、私の臨床を確実に患者さんのためのものに変えています。転職を決めたとき、岡部さんと仕事ができなくなるのが本当に寂しかった。でも今、新しい職場でも再びご一緒できていることが嬉しいです。

これからも学びを止めずに、患者さんの幸福な人生のための医療を共に創っていきたいと思います。




岡部より

大河原先生は、日々の臨床の中で患者さんから寄せられる厚い信頼を、確かな技術と誠実な姿勢で受け止めている先生です。

これまで数多くのケースを共にディスカッションしてきた中で、技工士からの提案にも真摯に耳を傾け、必要な行動に迷いなく移してくだり、その柔軟さに、いつも深い信頼を感じています。

学びの時間や新しい視点の提案にも、前向きに受け入れてくださる姿勢は、品格と真摯な向き合い方がにじんでいます。

そして何より、同世代として医療の未来を共に思索し、患者さんの人生をより豊かにする医療を一緒に築いていけることを心から心強く感じています。





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