Interview03 東越瑞絵さん
歯科関連の仕事に就いて20年になる東越瑞絵さん。歯科衛生士として歯科医院での勤務経験もあります。しかし、そんな彼女も10歳の時にできた1本のむし歯で20年間悩まされることに......。ずっと気がかりで“特別”な存在だった歯の治療を終えた今、歯科医療に対して何を感じているのでしょうか。
・“特別な歯”に悩まされ続けて20年
今回治療した左上の奥歯は、私にとってずっと“特別”でした。「噛み合わせが少し変だな」「食事をする時に気になるな」というのが、20年近く続いていて。デンタルラボア シュルッセルさんに相談して、今やっと解放されています。
この歯を最初に治療したのは、10歳の時。むし歯になった部分を削って詰めて、「銀歯」にしてもらいました。それから18歳になって歯科助手のアルバイトを始めた頃、その銀歯に違和感があったので勤め先の先生に相談すると、銀歯の下で大きなむし歯になっているから神経を抜いたほうが良いとのことでした。再治療をしていただき、今度は「金歯」に。金は保険ではなく自費ですし、良い材質なので治療としては申し分なかったと思います。
ところが、その金歯になってから、治療した歯と隣の歯の間に食べ物が挟まるようになってしまったんです。ものすごく不具合というわけではないけれど、食事のたびに毎回気になってプチストレス。なので、歯科衛生士になって10年近く経った30歳の頃、再治療をすることにしました。歯科業界に入っていろんな知識も増えて、もしかしたらもっといい治療をすれば私の日頃の悩みは解決できるんじゃないかなと思いましたから。
治療をお願いしたのは、当時の勤務先で勤務医として働かれていた、とても信頼のおける先生でした。セラミックの補綴物を作ってくれる歯科技工士さんも腕が良いと評判だったので、「今度こそ!」という気持ちだったのですが......。それでも食べ物が挟まる問題は改善されず。結局、「東越さんの歯並びや形態的に、ここはどうしてもスペースができてしまうから仕方ないんだよ」と言われてしまいました。小学生の時に何気なく治したむし歯がきっかけで、こんなにも長く悩まされることになるとは思いもしませんでしたね。
この歯を最初に治療したのは、10歳の時。むし歯になった部分を削って詰めて、「銀歯」にしてもらいました。それから18歳になって歯科助手のアルバイトを始めた頃、その銀歯に違和感があったので勤め先の先生に相談すると、銀歯の下で大きなむし歯になっているから神経を抜いたほうが良いとのことでした。再治療をしていただき、今度は「金歯」に。金は保険ではなく自費ですし、良い材質なので治療としては申し分なかったと思います。
ところが、その金歯になってから、治療した歯と隣の歯の間に食べ物が挟まるようになってしまったんです。ものすごく不具合というわけではないけれど、食事のたびに毎回気になってプチストレス。なので、歯科衛生士になって10年近く経った30歳の頃、再治療をすることにしました。歯科業界に入っていろんな知識も増えて、もしかしたらもっといい治療をすれば私の日頃の悩みは解決できるんじゃないかなと思いましたから。
治療をお願いしたのは、当時の勤務先で勤務医として働かれていた、とても信頼のおける先生でした。セラミックの補綴物を作ってくれる歯科技工士さんも腕が良いと評判だったので、「今度こそ!」という気持ちだったのですが......。それでも食べ物が挟まる問題は改善されず。結局、「東越さんの歯並びや形態的に、ここはどうしてもスペースができてしまうから仕方ないんだよ」と言われてしまいました。小学生の時に何気なく治したむし歯がきっかけで、こんなにも長く悩まされることになるとは思いもしませんでしたね。
・歯は一生もの。だから、妥協はしたくない
歯科業界に長くいると、歯の大切さというのは日に日に身に沁みて感じています。食べられなくなって困っている方もたくさん見てきましたし、歯が健康であれば体全体の健康にもつながるからです。歯ってそのくらい「一生もの」なのに、私自身の歯についてはこのままモヤっとした気持ちが残っているまま過ごしていいのか、妥協した状態でこれからも過ごすのかと思ったら、それは絶対に嫌。ベストな方法をもっと本気で探してみてもいいんじゃないかと考えるようになったんですよね。
そんな時に出会ったのが、デンタルラボア シュルッセルの岡部さん。ホームページを拝見して、岡部さんの経歴や歯科医療への想いを知って、「諦めていたこの歯を託してみたい!」と思いました。相談はzoomでお願いして、食べ物が詰まらないようにしたいこと、むし歯の治療がちゃんとされているか不安なこと、この歯を一生もたせたいことなどを相談。それから安心してお任せできる先生を紹介してもらい、治療もやり直して、新たにセラミックの歯を装着していただきました。金歯からセラミックの歯にしてもらってから、8年後のことです。
時間もお金もかかりましたが、出来上がった新しい歯は本当に快適で感激です。噛み合う部分も心地よくフィットするし、食べ物も詰まらなくなってもはや天然の歯に近い状態! これは、今まで何回も繰り返してきた治療では得られなかった感覚。あんなに“特別”だったのが、ようやく“特別”じゃなくなりました。ストレスとかトラブルとか、何も気にすることがなくなったという意味では、レーシックや脱毛に近いものがあるかもしれません。
そんな時に出会ったのが、デンタルラボア シュルッセルの岡部さん。ホームページを拝見して、岡部さんの経歴や歯科医療への想いを知って、「諦めていたこの歯を託してみたい!」と思いました。相談はzoomでお願いして、食べ物が詰まらないようにしたいこと、むし歯の治療がちゃんとされているか不安なこと、この歯を一生もたせたいことなどを相談。それから安心してお任せできる先生を紹介してもらい、治療もやり直して、新たにセラミックの歯を装着していただきました。金歯からセラミックの歯にしてもらってから、8年後のことです。
時間もお金もかかりましたが、出来上がった新しい歯は本当に快適で感激です。噛み合う部分も心地よくフィットするし、食べ物も詰まらなくなってもはや天然の歯に近い状態! これは、今まで何回も繰り返してきた治療では得られなかった感覚。あんなに“特別”だったのが、ようやく“特別”じゃなくなりました。ストレスとかトラブルとか、何も気にすることがなくなったという意味では、レーシックや脱毛に近いものがあるかもしれません。
・良い歯科医療について考えさせられました
なぜ今回、「食べ物が詰まって不快」という20年来の悩みが突然解消されたのか。あとで岡部さんにお話を聞いたところ、私の場合この“特別な歯”1本だけを診ていては解決されない問題だったそうです。左右に隣接する歯、噛み合う歯、口の中全体のバランスを診て、歯科医師の先生と歯科技工士さんそれぞれの専門的な目から見た情報を共有して連携していけば、それほど難しい症例ではないとのことでした。
そういった話を聞いていると、本当に良い歯科医療って何なのだろうとすごく考えさせられます。たとえば私自身、現場では数々の素晴らしい治療を見てきましたが、それって誰にとって素晴らしい治療なのか......。今は医療も進歩しているし、どこの歯科医院でも補綴物の材質には良いものを使っていると思います。実際に私が今まで入れてもらった金もセラミックも、高価ですごく良いものです。でも、高価なものを入れるとか、評判の良い先生にお願いすれば必ず満足いく治療ができるかと言えばそうではなくて、やっぱり最終的に判断するのはその人自身。日常生活に戻った時、機能性の良さ、快適さ、ストレスのなさを実感できて初めて「良い治療をしてもらえた!」と言えると思うんです。
治療を受ける人の歯の形状とか噛み合わせは唯一無二で、快適かどうかの感覚も一人ひとり違いますよね。悩みや希望に寄り添ったうえでプロの治療をしてもらうことが、本当に良い医療なんじゃないかと思います。
そういった話を聞いていると、本当に良い歯科医療って何なのだろうとすごく考えさせられます。たとえば私自身、現場では数々の素晴らしい治療を見てきましたが、それって誰にとって素晴らしい治療なのか......。今は医療も進歩しているし、どこの歯科医院でも補綴物の材質には良いものを使っていると思います。実際に私が今まで入れてもらった金もセラミックも、高価ですごく良いものです。でも、高価なものを入れるとか、評判の良い先生にお願いすれば必ず満足いく治療ができるかと言えばそうではなくて、やっぱり最終的に判断するのはその人自身。日常生活に戻った時、機能性の良さ、快適さ、ストレスのなさを実感できて初めて「良い治療をしてもらえた!」と言えると思うんです。
治療を受ける人の歯の形状とか噛み合わせは唯一無二で、快適かどうかの感覚も一人ひとり違いますよね。悩みや希望に寄り添ったうえでプロの治療をしてもらうことが、本当に良い医療なんじゃないかと思います。
・「こんなもんか」で終わらせないで!
私は歯科衛生士なので、歯科医療のことはよくわかっているつもりです。フロスをした時にこれくらいの力加減で通せたらちょうどいいとか、健康な状態の歯ぐきの形状はこんな感じとか。でも、そういった専門的なことってはっきり言って患者さんには関係ないんですよね。それよりも、快適に食べられるか、歯にコンプレックスを抱えることなく自然に笑えるかなど、日常生活の中で感じられることのほうが大事。治療する側は当事者ではない分そういった感覚がわからないこともあるでしょうから、患者自ら遠慮せずに伝えることも大事なんだと思います。
歯はこれからの自分を何十年と担ってくれる体の一部。だからこそ、治療を始めるときは、気になること、わからないこと、自分の理想をどんどん歯科医院に聞いたり伝えたりするべきですよね。そのひと手間を「こんなもんか」で終わらせてしまうことで、逆に悩みを抱えることになったり、体の健康に影響が出てしまうことさえありますから。
デンタルラボア シュルッセルさんは、自分の要望を詰め込んだ治療を実現するためのスタート地点だと思います。患者としての要望をうまく表現できなくても、ちゃんと読み取っていただけるからです。こちらに相談することで、「こんなもんか」であきらめてしまう人がもっと減ったら良いなと思います。そして、私自身も歯科医療従事者として、患者さんの気持ちを深くまで汲み取れるようがんばらなくちゃいけないなと改めて思っています。
歯はこれからの自分を何十年と担ってくれる体の一部。だからこそ、治療を始めるときは、気になること、わからないこと、自分の理想をどんどん歯科医院に聞いたり伝えたりするべきですよね。そのひと手間を「こんなもんか」で終わらせてしまうことで、逆に悩みを抱えることになったり、体の健康に影響が出てしまうことさえありますから。
デンタルラボア シュルッセルさんは、自分の要望を詰め込んだ治療を実現するためのスタート地点だと思います。患者としての要望をうまく表現できなくても、ちゃんと読み取っていただけるからです。こちらに相談することで、「こんなもんか」であきらめてしまう人がもっと減ったら良いなと思います。そして、私自身も歯科医療従事者として、患者さんの気持ちを深くまで汲み取れるようがんばらなくちゃいけないなと改めて思っています。