これは先日あった実際のご相談内容です。「銀歯が気になる、白い歯にしたい」と思ってセラミックの種類やその特徴について知識を深めようと情報収集をしている方も少なくないと思います。今回はそんな方へのアドバイスをお届けします。
スマホ1つで情報は得られる時代
先日弊社の歯科相談を利用された40代男性。
現在奥歯に数本の銀歯が入っているそうで、健康と審美的な面からセラミックに変えたいけれど、調べれば調べるほど、どの材質を選択したら良いか分からなくなっている、とのこと。
様々なクリニックのホームページやYouTubeで勉強しているそうで、正直最初にご連絡いただいたメールの内容からは歯科業界の方?と思わせるほどの知識量。専門用語もたくさんご存知で驚きました。
歯科に限ったことではありませんが「情報」は無限にあります。知りたいことを自分で調べることなんてスマホを使えば簡単にできる時代。
歯科材料の選択においても「歯・セラミック」などと検索すれば無数に情報が出てきます。
それはとても便利である一方、情報は“どのように得るのか” 慎重になる必要があると思ってます。
現在奥歯に数本の銀歯が入っているそうで、健康と審美的な面からセラミックに変えたいけれど、調べれば調べるほど、どの材質を選択したら良いか分からなくなっている、とのこと。
様々なクリニックのホームページやYouTubeで勉強しているそうで、正直最初にご連絡いただいたメールの内容からは歯科業界の方?と思わせるほどの知識量。専門用語もたくさんご存知で驚きました。
歯科に限ったことではありませんが「情報」は無限にあります。知りたいことを自分で調べることなんてスマホを使えば簡単にできる時代。
歯科材料の選択においても「歯・セラミック」などと検索すれば無数に情報が出てきます。
それはとても便利である一方、情報は“どのように得るのか” 慎重になる必要があると思ってます。
情報は書き手の主観やバイアスが強い場合もある
というのも…
今回のご相談者さまが調べられた情報源を教えていただいたので、私もそのblogやYouTubeを確認しました。
実は正直、少し悩ましい思いを抱きました。
情報は、書き手やプレゼンテーターの“主観”が優先してつくり出されたもの、“バイアス”が強いものも非常に多いと感じるからです。
ご相談者さんの悩みもそうでしたが、調べれば調べるほど、情報過多になって結局は “自分にとってどれを選んだらいいのか混乱してしまう” という悪循環に陥ってる方も少なくないようです。
大切なのは “材料の特徴” を知ることよりも “自分にとって” という本質を知ることです。
今回のご相談者さまが調べられた情報源を教えていただいたので、私もそのblogやYouTubeを確認しました。
実は正直、少し悩ましい思いを抱きました。
情報は、書き手やプレゼンテーターの“主観”が優先してつくり出されたもの、“バイアス”が強いものも非常に多いと感じるからです。
ご相談者さんの悩みもそうでしたが、調べれば調べるほど、情報過多になって結局は “自分にとってどれを選んだらいいのか混乱してしまう” という悪循環に陥ってる方も少なくないようです。
大切なのは “材料の特徴” を知ることよりも “自分にとって” という本質を知ることです。
補綴の材質を選ぶ時に最も重要なこと
今回のテーマ、セラミックはどれを選択したら良いか?を考える時にはそもそも
✔️ なぜ過去にその歯を治療する必要があったのか
✔️その歯の現状、隣り合う歯や噛み合う歯の状態、噛み締めや食べ癖などはどうか
✔️将来再治療にならないためにはその歯以外の他の歯も含めて治療を受けるべきかどうか
そういった過去、現在、未来を含めてその歯に向き合わなければどの材料を選ぶか?については、選択しようがないのです。
そしてさらに大切なことがあります。
《治したい一本単位ではなく口腔内全体をみて決める》ということ。
だからこそ患者さんご自身の希望や判断だけでなく、歯科医師の全顎的な審査診断が最も重要です。
そこで私は歯科相談に応じるだけでなく、突貫治療ではない患者さんの将来を考えて治療していただけるクリニックのご紹介をしているのです。
✔️ なぜ過去にその歯を治療する必要があったのか
✔️その歯の現状、隣り合う歯や噛み合う歯の状態、噛み締めや食べ癖などはどうか
✔️将来再治療にならないためにはその歯以外の他の歯も含めて治療を受けるべきかどうか
そういった過去、現在、未来を含めてその歯に向き合わなければどの材料を選ぶか?については、選択しようがないのです。
そしてさらに大切なことがあります。
《治したい一本単位ではなく口腔内全体をみて決める》ということ。
だからこそ患者さんご自身の希望や判断だけでなく、歯科医師の全顎的な審査診断が最も重要です。
そこで私は歯科相談に応じるだけでなく、突貫治療ではない患者さんの将来を考えて治療していただけるクリニックのご紹介をしているのです。
補綴物はモノではない
今回のご相談者さまは具体的な材料そのものに関する疑問の回答を求めていたのでお伝えはしました。
しかし私が一番伝えたかった上記の内容をご理解いただきクリニックのご紹介もさせていただきました。
単に銀歯をセラミックにするという視点ではなく、まずはかかりつけとして長くお世話になれるクリニックと出会うこと。そして治療後の長期メインテナンスこそ重要であることなども感じた、というコメントをいただくことができました。
補綴物はモノではなく、身体の一部になるものです。
だからこそ情報の受け取り方と行動判断を間違えず、ご自身にとってベストな選択をしていただけたらと願います。
しかし私が一番伝えたかった上記の内容をご理解いただきクリニックのご紹介もさせていただきました。
単に銀歯をセラミックにするという視点ではなく、まずはかかりつけとして長くお世話になれるクリニックと出会うこと。そして治療後の長期メインテナンスこそ重要であることなども感じた、というコメントをいただくことができました。
補綴物はモノではなく、身体の一部になるものです。
だからこそ情報の受け取り方と行動判断を間違えず、ご自身にとってベストな選択をしていただけたらと願います。