歯科技工士の私が、なぜ歯科相談をお受けしているのか?と、理由をよく尋ねられます。中には歯科医院以外の場所で相談を受けるのは違法じゃないのか?これは営利目的?などと聞かれることも。今回は本音も交えながら私の想いを綴ります。
①歯の悩みを持つ人の本音を聴かせてもらう重要性
歯科相談を始めるきっかけは10年前、乗り合わせた新幹線での出会いです。
たまたま隣の席になった中年の女性と会話をする中で、私が歯科技工士という職業だと伝えた途端にこれまでの歯科受診経験の悩み・不安・不満など溜まっていた思いをぶつけるようにして話し始めたのです。
昔から真面目に歯医者さんには通っていても次から次へと悪くなり、歯医者さんを変えても良くならない。今は大学病院に通っているのに入れ歯が合わなくて、もうどうしたら良いのかがわからない…と。
当時の私は帰国後日本でラボ開業を目指し間もなかった頃。「彼女のような歯への悩みや不満を抱えている日本人はどれだけいるのだろう?」と、人々の本音を聴くことがいかに重要かを考えさせられました。
たまたま隣の席になった中年の女性と会話をする中で、私が歯科技工士という職業だと伝えた途端にこれまでの歯科受診経験の悩み・不安・不満など溜まっていた思いをぶつけるようにして話し始めたのです。
昔から真面目に歯医者さんには通っていても次から次へと悪くなり、歯医者さんを変えても良くならない。今は大学病院に通っているのに入れ歯が合わなくて、もうどうしたら良いのかがわからない…と。
当時の私は帰国後日本でラボ開業を目指し間もなかった頃。「彼女のような歯への悩みや不満を抱えている日本人はどれだけいるのだろう?」と、人々の本音を聴くことがいかに重要かを考えさせられました。
②歯科技工士が必要ない世の中の方が良い
自分の職業を否定するわけではありませんが、そもそも歯科技工士が無くなるぐらいの世の中であってほしいと本気で思っています。人々にとって自分の生まれ持った歯で生活を送ることがベストに決まっているし、多くの人がそれを望んでいるからです。
それなのに日本の歯科技工士の仕事は歯科医師からの指示を待って、崩壊してしまった歯を治すための補綴物を取り換え続けている。まるでサクラダファミリアの工事のように終わりなく、終わりを目指すことなくつくり続けている。
そして一番問題だと思うのは患者さんたちが、終わりない治療ループから抜け出す手段を知らずにいることだと感じています。
私の職業は果たして本当にそれだけで良いのだろうか?と疑問に思うのです。
それなのに日本の歯科技工士の仕事は歯科医師からの指示を待って、崩壊してしまった歯を治すための補綴物を取り換え続けている。まるでサクラダファミリアの工事のように終わりなく、終わりを目指すことなくつくり続けている。
そして一番問題だと思うのは患者さんたちが、終わりない治療ループから抜け出す手段を知らずにいることだと感じています。
私の職業は果たして本当にそれだけで良いのだろうか?と疑問に思うのです。
③相談できる、質問できる、いつでも会いにいける存在に
幸い歯科技工士は自分のラボを開業し、会社として運営することができます。私は自分のラボをつくるときには職場内をオープンにして、地域の方々に歯科技工という職業を認知してもらえるようなつくりにしたいと考え、それを私なりに実現しました。
「ちょっと歯の悩み、聞いてもらっていい?」と足を運んでもらえる場所、歯科医院では相談しにくい本音も話してもらえる場所。
歯科医院で想いを話せず、歯科医院からの説明がじゅうぶんに聞けなかったことで「あっちもこっちも治療を勧められた」「高い自費のものばかり勧めてくる」などと誤解が起こるのがもどかしく思っています。
国民皆保険は素晴らしい制度である反面、歯科医院の場合は限られた時間の中で診療しなければならないため患者さんの主訴を聴けても、悩みや不満、想い、質問まで十分に聴ける時間がとりにくいというのも現実です。
その時間が患者さんの想いに寄り添えるほどに持てたなら、サクラダファミリアのような終わりの見えない治療人生を防げると思うのです。
歯科医院では「相談できない」「質問がしにくい」「先生や衛生士さんはいつも忙しそう」
それならば、
「相談できる」「質問できる」「いつでも会いにいける」という場所があることで地域の方に貢献できる。そして、その取り組みを実現することで歯科技工士が世の中に必要な職業になれる、そう考えています。
「ちょっと歯の悩み、聞いてもらっていい?」と足を運んでもらえる場所、歯科医院では相談しにくい本音も話してもらえる場所。
歯科医院で想いを話せず、歯科医院からの説明がじゅうぶんに聞けなかったことで「あっちもこっちも治療を勧められた」「高い自費のものばかり勧めてくる」などと誤解が起こるのがもどかしく思っています。
国民皆保険は素晴らしい制度である反面、歯科医院の場合は限られた時間の中で診療しなければならないため患者さんの主訴を聴けても、悩みや不満、想い、質問まで十分に聴ける時間がとりにくいというのも現実です。
その時間が患者さんの想いに寄り添えるほどに持てたなら、サクラダファミリアのような終わりの見えない治療人生を防げると思うのです。
歯科医院では「相談できない」「質問がしにくい」「先生や衛生士さんはいつも忙しそう」
それならば、
「相談できる」「質問できる」「いつでも会いにいける」という場所があることで地域の方に貢献できる。そして、その取り組みを実現することで歯科技工士が世の中に必要な職業になれる、そう考えています。
④会いにいける歯科技工士がいるラボの仕組み
この取り組みは決して営利目的ではありません。ご相談に費用をいただくこともありません。歯科医院をご紹介しても歯科医院からの課金もありません。
当ラボの歯科相談は、限られたお時間の中ではありますが、ご相談に来られた方の想いをじゅうぶんに伺い、質問に応じ、その方に合うと思うクリニックをご紹介する、という内容です。当たり前ですがラボでは審査診断はできません。治療方針を立てたり話すことなどもありません。
もしもご紹介したクリニックの治療方針に納得され治療を進める中で、セラミックの補綴物が必要になり、歯科医師が弊社へ製作を依頼された場合には私たちが責任を持ってその補綴物をつくります。その場合、患者さんは通常通りクリニックとの契約・お支払いで、弊社はクリニックへ通常通りの歯科技工物の費用をご請求、となります。
当ラボの歯科相談は、限られたお時間の中ではありますが、ご相談に来られた方の想いをじゅうぶんに伺い、質問に応じ、その方に合うと思うクリニックをご紹介する、という内容です。当たり前ですがラボでは審査診断はできません。治療方針を立てたり話すことなどもありません。
もしもご紹介したクリニックの治療方針に納得され治療を進める中で、セラミックの補綴物が必要になり、歯科医師が弊社へ製作を依頼された場合には私たちが責任を持ってその補綴物をつくります。その場合、患者さんは通常通りクリニックとの契約・お支払いで、弊社はクリニックへ通常通りの歯科技工物の費用をご請求、となります。
⑤健康に生きる鍵となるのが口と歯だから…
社名にしたシュルッセルとはドイツ語で「鍵🗝」を意味します。
口は災いの元と言いますが、口は人間の臓器の入り口。健康に生きる鍵となる口や歯にどれだけ向き合えるかで健康寿命が大きく変わります。
地域の皆さまにとってこれからの人生を、口と歯の健康に重視して向き合ってもらいたい。そして向き合っている方には歯科治療ループから抜け出せる情報を得てもらいたい。そんな想いです。
これからもその軸はブレることはありません。ぜひ歯科相談を利用していただけたらと思います。
口は災いの元と言いますが、口は人間の臓器の入り口。健康に生きる鍵となる口や歯にどれだけ向き合えるかで健康寿命が大きく変わります。
地域の皆さまにとってこれからの人生を、口と歯の健康に重視して向き合ってもらいたい。そして向き合っている方には歯科治療ループから抜け出せる情報を得てもらいたい。そんな想いです。
これからもその軸はブレることはありません。ぜひ歯科相談を利用していただけたらと思います。