歯科衛生士の岡部茜です。
このたび、シュルッセルのパンフレットが完成しました。
タイトルは「突貫補綴はつくりません」。
この一言に、シュルッセルが大切にしている“技工の向き合い方”と“医療者としての姿勢”を込めました。
制作を進める中で、あらためて歯科医療における「協働」とは何かを深く考える時間が生まれました。その気づきを少し綴らせていただきます。

学生さんとの出会いで見えた技工の未来
私は技工には直接携わりませんが、ラボで技工士の仕事、若い技工士たちの成長、学生の就職相談、地域の方々の悩みに触れる中で、技工は“ものづくり”ではなく“医療”だと実感する場面が数えきれないほどあります。
その視点を、より深く考えるきっかけになった出来事があります。
以前シュルッセルに見学と就職相談に来てくれた、ある技工士学校の学生さんでした。代表の岡部が、技工の本質や業界の現状を丁寧に伝えた日の夜、彼女から届いたメッセージ。
「これまでいろんなラボを見学してきました。自費のラボは美しいものをつくる“アーティスト”のようで、保険のラボは大量に作る“ファクトリー”のようでした。
どちらにも良さはあると思いますが、“医療としての技工”という視点は、なかなか感じられませんでした。
でも今日、初めてそれを見ました。私も患者さんの健康に責任を持つ“医療としての技工”がしたい。その気持ちが、自分の中でしっかり固まりました。」
この言葉を読んだとき、胸が熱くなりました。
自費=アーティスト/保険=ファクトリーという二極構造は、技工士の誇りや医療性を見えなくしてしまうものです。
しかし彼女は、シュルッセルでの時間を通して“技工を医療として捉える視点”をつかんでくれた。理念が次の世代へ確かに届いた瞬間でした。
技工業界には課題も多く、成り手不足も続いています。
それでも、こうした若い方との出会いを通してまだ未来はつくれる。希望はある。そう強く感じました。
その視点を、より深く考えるきっかけになった出来事があります。
以前シュルッセルに見学と就職相談に来てくれた、ある技工士学校の学生さんでした。代表の岡部が、技工の本質や業界の現状を丁寧に伝えた日の夜、彼女から届いたメッセージ。
「これまでいろんなラボを見学してきました。自費のラボは美しいものをつくる“アーティスト”のようで、保険のラボは大量に作る“ファクトリー”のようでした。
どちらにも良さはあると思いますが、“医療としての技工”という視点は、なかなか感じられませんでした。
でも今日、初めてそれを見ました。私も患者さんの健康に責任を持つ“医療としての技工”がしたい。その気持ちが、自分の中でしっかり固まりました。」
この言葉を読んだとき、胸が熱くなりました。
自費=アーティスト/保険=ファクトリーという二極構造は、技工士の誇りや医療性を見えなくしてしまうものです。
しかし彼女は、シュルッセルでの時間を通して“技工を医療として捉える視点”をつかんでくれた。理念が次の世代へ確かに届いた瞬間でした。
技工業界には課題も多く、成り手不足も続いています。
それでも、こうした若い方との出会いを通してまだ未来はつくれる。希望はある。そう強く感じました。
技工士の仕事を間近で見て気づいたこと
現在、シュルッセルには代表を含め4人の技工士がいます。
私は技工をしませんが、毎日そばにいるからこそわかることがあります。彼らは“製造”ではなく、“医療”をしているということ。
・歯科医師と治療意図を丁寧にすり合わせる
・長期安定を前提に、根拠ある設計を提案する
・工程ひとつひとつに臨床的な意味を持たせる
実は、私が学生だった25年前、臨床実習先で、納品に来た技工士がクリニックの端に立たされ、叱責されている光景を見たことがあります。
私が見た現場では、技工士さんが医療チームの一員として扱われているようには見えませんでした。
また、就職後のクリニックでも、毎日のように模型を送り、箱が届く——。それだけの関係で、歯科衛生士の私が技工士の顔を見ることは一度もありませんでした。
あくまで私の経験の一例にすぎませんが、“技工士が見えないまま医療が進んでいく現場”が少なくなかったのだと思います。
あれから時代は変わりましたが、私が見てきた限りでは“下請け構造”の名残は、まだ完全には消えていません。
私は技工をしませんが、毎日そばにいるからこそわかることがあります。彼らは“製造”ではなく、“医療”をしているということ。
・歯科医師と治療意図を丁寧にすり合わせる
・長期安定を前提に、根拠ある設計を提案する
・工程ひとつひとつに臨床的な意味を持たせる
実は、私が学生だった25年前、臨床実習先で、納品に来た技工士がクリニックの端に立たされ、叱責されている光景を見たことがあります。
私が見た現場では、技工士さんが医療チームの一員として扱われているようには見えませんでした。
また、就職後のクリニックでも、毎日のように模型を送り、箱が届く——。それだけの関係で、歯科衛生士の私が技工士の顔を見ることは一度もありませんでした。
あくまで私の経験の一例にすぎませんが、“技工士が見えないまま医療が進んでいく現場”が少なくなかったのだと思います。
あれから時代は変わりましたが、私が見てきた限りでは“下請け構造”の名残は、まだ完全には消えていません。
それでも確信した協働の時代
今回、「歯科医師の声」を直接伺う中で、私は確信しました。
歯科医療は、確実に“協働”へ向かっている。
協働なくして、これからの医療は成立しない。
そんな先生方と、技工士と、そして私自身もそのチームの一員でいられることを心から誇りに感じています。
今回製作したパンフレットには、ビフォーアフター写真を載せていません。
その代わり、載せたのは
・医療への向き合い方
・補綴物をつくる“前段階”の姿勢
・患者さんの未来を見据える視点
美しい補綴物を作る技術は確かに大切です。でも、それだけでは医療にはなりません。
どれだけ患者さんを思い、どれだけ歯科医師と対話し、どれだけ未来を想像して設計するか。
この姿勢こそが、シュルッセルが大切にしている“医療としての技工”です。
これからも歯科衛生士としての視点を大切に、“補綴をつくるのではなく、患者さんの未来をつくるチーム”の一員として、丁寧に歩んでいきたいと思います。
歯科医療は、確実に“協働”へ向かっている。
協働なくして、これからの医療は成立しない。
そんな先生方と、技工士と、そして私自身もそのチームの一員でいられることを心から誇りに感じています。
今回製作したパンフレットには、ビフォーアフター写真を載せていません。
その代わり、載せたのは
・医療への向き合い方
・補綴物をつくる“前段階”の姿勢
・患者さんの未来を見据える視点
美しい補綴物を作る技術は確かに大切です。でも、それだけでは医療にはなりません。
どれだけ患者さんを思い、どれだけ歯科医師と対話し、どれだけ未来を想像して設計するか。
この姿勢こそが、シュルッセルが大切にしている“医療としての技工”です。
これからも歯科衛生士としての視点を大切に、“補綴をつくるのではなく、患者さんの未来をつくるチーム”の一員として、丁寧に歩んでいきたいと思います。
最後に
パンフレット制作にあたり、気づきや方向性を示してくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
また「歯科医師の声」にご協力くださった先生方にも、深く御礼申し上げます。 先生方のお言葉が、私たちの理念をともに育ててくださっています。
このページはこれからも丁寧に増やし、協働してくださる先生方の想いを届ける場にしていきます。もしご協力いただける機会がありましたら、ぜひお力をお貸しいただけたら幸いです。
また「歯科医師の声」にご協力くださった先生方にも、深く御礼申し上げます。 先生方のお言葉が、私たちの理念をともに育ててくださっています。
このページはこれからも丁寧に増やし、協働してくださる先生方の想いを届ける場にしていきます。もしご協力いただける機会がありましたら、ぜひお力をお貸しいただけたら幸いです。